超音波に特化した研究開発主導型企業

キラリと光る東三河の企業を紹介! Vol. 24 本多電子株式会社

東三河は農工商バランスのとれた産業構造となっており、製造品出荷額等や農業産出額が全国的にも有数の規模を誇っています。そんな東三河を拠点に活動する魅力的な企業を取材し記事として紹介していきます。
第24弾は、愛知県豊橋市に本社を構える本多電子株式会社です。
代表取締役社長の本多 洋介様にお話を伺いました。

事業概要を教えてください

本多電子株式会社は、超音波技術を応用した製品を開発・製造販売する超音波応用機器の総合メーカーです。1956年の創業以来、超音波技術の可能性を追求し、現在では海洋分野・産業分野・医療分野にわたる幅広い製品を展開しています。主力製品である魚群探知機をはじめ、医療用超音波画像診断装置や超音波洗浄機、半導体産業向けの超音波流量計など、多岐にわたる用途で超音波技術を提供しています。

会社の特徴やこだわり、強みについて教えてください

本多電子の最大の特徴は、超音波技術を核として海洋分野・産業分野・医療分野など様々な分野に事業を展開している点にあります。もちろん、魚群探知機を製造している会社や、医療分野で超音波技術を扱っている会社もありますが、超音波技術を横断的に展開しているのは、世界でも本多電子くらいではないかと思います。
また、これにより、特定分野の景気変動に左右されることなく、安定した経営を実現しています。
以前、日本は家電大国でした。家電の製造には超音波による部品の洗浄が不可欠となります。現在ではAIやIoTなどの新技術の普及により半導体業界が賑わっていますが、その半導体関連部品の洗浄にも超音波技術が欠かせないものとなっています。
本多電子は超音波に特化した研究開発主導型企業です。時代の変化が生じたとしても、超音波技術のトップランナーとして存在し続けることで世の中から求められ、結果として経営も安定すると考えています。

最近の挑戦について教えてください

超音波技術は時代と共にあり、常に先を見た技術開発をしていかなければならないため、世界の産業が今後どのように進歩していくのかは気にかけています。今後はバイオ・高度医療分野における技術革新が期待されており、当社独自の技術を用いた医用超音波顕微鏡による細胞観察など、新たな市場創出に向けた研究を進めています。
そのような背景のもと、異業種企業との交流の場を積極的に作っています。特に大学との産学連携にも積極的に取り組んでおり、例えば育苗技術への超音波応用や、超音波ミストによる植物栽培技術の研究にもチャレンジしています。これまでに50以上の大学とネットワークを持ち、研究開発に励んでいます。

三次元細胞観察用超音波顕微鏡
培養細胞に薬物投与した時の特定タンパクの変性の観察例

会社の理念について教えてください

本多電子の経営理念は、以下の三つの柱に基づいています。

  1. 独自の製品であり 世界最高の品質を追求する。 – 品質を顧客満足と捉え、他社が取り組んでないような独自性のある製品開発を重視。
  2. 人間尊重の立場をとり 能力開発に努め 実力主義を旨とする。 – 小さな一寸法師でも鋭い針を持っていた為に自分よりも大きな鬼を退治することができた。中小企業でも同じく個性を尊重し、超音波技術を研ぎ澄ますことで大企業とも競争可能な企業体制となる。
  3. 豊かな明るい社会を目指し 広く社会に貢献する。 – 会社の営みを通し、豊かな明るい社会の実現に寄与していきたい。

1956年の創業時に定めた3つの社是をベースに時代に応じてブラッシュアップしながら展開しています。

東三河の魅力について教えてください

東三河は、日本有数の製造業集積地であり、高品質な部品供給体制が整っています。自動車産業や二輪産業、楽器製造など、世界的に有名な企業のサプライチェーンを支える中小企業が多く、品質管理・納期管理に優れた企業が集まっています。本多電子は、製造工程の大部分をアウトソーシングしていますが、この地域の優れた協力工場の存在が、研究開発への注力を可能にしています。
また、個人的には、東三河は、山・川・海が揃う自然豊かな地域であり、釣りやゴルフなどのレジャーを気軽に楽しむことができる地域だと思います。特に釣りにおいては、三河湾では船を出せる環境があり、山に行けば鮎釣りなど、海釣りと渓流釣りの両方をアクセス良く楽しめます。また、物価が安く、住みやすい環境が整っている点も魅力です。

移住希望の方へ

人が集まってくる魅力的な地域を作るために民間企業ができることは環境作りだと考えています。特に経営者がやるべきことは人が育つ環境作りであると実感しております。押しつけることでもなく、「ここにいたら自然と楽しかった」と思える環境をいかに作れるかだと思います。
本多電子は、超音波技術の最前線で活躍したい人にとって最適な環境を提供し、若者が集まる環境作りに力を入れています。
今後も、地域の魅力を活かしながら、世界に通用する技術開発を進め、超音波技術を通じた社会貢献を続けていきます。

本多電子株式会社の求人にご興味がある方は、お気軽にお問合せください。
https://www.honda-el.co.jp/recruit

インタビューを通して

インタビューの中で本多社長から頂いた「超音波技術は研究の度に無限の可能性を感じる」という言葉が印象的でした。本多電子さんは「グローバルニッチな展開」を掲げ、特定市場で高いシェアを確保する戦略を取っています。例えば、北米のアイスフィッシング向け魚群探知機市場では8割以上のシェアを誇り、国内外で特殊市場を開拓しています。まさに研究開発主導型企業として超音波技術を核に新しい市場を開拓してきた実績は企業としての魅力と強さを感じました。
その他にも、この記事では書ききれないほどたくさんの応用製品があります。超音波技術の歴史と独自の応用製品を紹介する超音波科学館が本社に併設されています。社員の方が案内しながら、様々な体験を通じて楽しく超音波について学ぶことができますので、気になる方はぜひHPからお申し込みください。
https://www.honda-el.co.jp/museum

※取材日(2025年2月20日)時点の情報です。

会社名本多電子株式会社
住所愛知県豊橋市大岩町小山塚20番地
代表取締役社長本多 洋介
HP本多電子株式会社