緑あふれるクリーンな日常を世界に。リサイクル率100%を目指す産廃処理会社
キラリと光る東三河の企業を紹介! Vol. 13 加山興業株式会社
東三河は農工商バランスのとれた産業構造となっており、製造品出荷額等や農業産出額が全国的にも有数の規模を誇っています。そんな東三河を拠点に活動する魅力的な企業を取材し記事として紹介していきます。
第13弾は、愛知県豊川市に本社を構える加山興業株式会社です。
代表取締役の 加山順一郎(かやま じゅんいちろう)様にお話を伺いました。
事業概要を教えてください
1961年の創業から産業廃棄物の適正処理・リサイクルを中心に事業を行っています。主に建設現場や医療機関、工場から排出される多品種小ロットの廃棄物を受け入れてリサイクル率100%を目指し日々処理技術の向上に努めています。
廃棄物だけではなく環境課題の解決に広く貢献するため環境ソリューション事業を行っています。
会社の特徴や拘り、強みについて教えてください
高いリサイクル率の維持が強みで、毎年約80%のリサイクル率を誇っています。まず廃棄物を高度な選別処理設備(風力、磁力、光学選別)を駆使したマテリアルリサイクルを行っています。マテリアルリサイクルが難しい廃棄物のうち、熱回収できる廃棄物は固形燃料(RPF)の原料として活用しています。また焼却した際のエネルギーを利用した発電(バイナリー発電)など、なるべく資源循環に繋がる適正処理を徹底しています。
さらに昨年度からは新規大型焼却炉が本格的に稼働したため、廃棄物搬入量が増加しました。焼却処理によって最終的に埋め立てる廃棄物の体積が減り、埋め立て処分場の残余年数の延長に貢献しています。
また今後大量廃棄が予想される太陽光パネル廃棄物のリサイクル設備を導入し稼働を開始しました。このように積極的な設備投資を行い、今後見込まれる廃棄物課題に対応できるような体制を構築している点も弊社の強みです。
環境ソリューション事業については脱炭素事業・生物多様性のための養蜂事業・SDGs実装支援・環境教育など廃棄物だけでなく広く環境課題解決に向けた幅広い事業展開を行っている点も弊社の特徴・強みです。
経営理念等について
既存の廃棄物処理事業の延長線上ではなく、「緑あふれるクリーンな日常を世界に。」というビジョンで2030年以降に向けて設定した目標をもとに各種サービスの向上と新規事業への挑戦に取り組んでいます。
スローガンは「アイアムヒア!いつもそばに」。ここにも、あそこにも加山興業が!というように、お客様に寄り添い、広く環境・社会課題解決を目指して従業員一同取組んでいます。
社員発のアイディアを積極的に推進しており、変化を恐れず新しい取り組みに挑戦し続けています。新設された経営企画室はそのひとつで、各部門と連携しながらサステナビリティ全体のレベルアップを図っています。
東三河の魅力について教えてください
日本列島の中心地であり、鉄道など交通網も整備されているため、アクセスが便利です。山や川が近くにあり、仕事をしながら自然に心癒される生活を送ることができるのも魅力であると感じます。
移住希望の方へ
東三河は、豊かな自然があり、気候も穏やかで暮らしやすい地域です。ものづくりのイメージがあるかと思いますが、それを支える静脈産業としての弊社の役割は社会からの使命であると考えています。
やりがいのある仕事をしながら、余暇は豊かな自然に触れあいながら過ごすことができます。ワークライフバランスのとれた、心豊かな暮らしを実現しましょう。
産業廃棄物処理業は、仕事を通じて社会貢献&環境保全を実現することができます。また、従業員にとって重要な要素として「今日より明日へ成長(能力開発)」、「事故のない職場環境」、「ワーク・ライフ・バランス」を掲げ、過剰な残業時間や休日出勤の回避、有給休暇を取得しやすい環境を推進し、従業員が選択肢を持てる環境が整っています。
能力啓発に関する研修や職能系資格受講の取得も積極的に勧めており、個々が成長できる機会が多く備わっています。
東三河という地域性だけでなく、社内制度による働きやすい環境中で活躍することができます。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
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インタビューを通して
加山興業さんからは自社の利益だけでなく、次世代に美しい地球を継承していくために何をしていくべきなのかという判断基準を大切にされていると感じました。現在の産業廃棄物リサイクル率は約80%とのことでしたが、日本の産業廃棄物平均再生利用率は約53%(※1)なので、数字からもしっかりと自社で定めたビジョンを経営にと実装していることが分かります。
さらに本業に加え、数々の環境ソリューション事業を展開しており、現在ではSDGsに沿った取り組みを求め、東京・大阪・名古屋を含めた全国からはもちろん、海外からも社員が集まってきているようです。
本記事には紹介しきれませんでしたが、海外展開や、子どもの教育事業にも取り組んでおり、今後も加山興業さんの活躍から目が離せません。
※1 環境省 「令和4年度事業 産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 令和3年度速報値」<https://www.env.go.jp/content/000123320.pdf>(最終アクセス2024年2月13日)
※取材日(2024年2月2日)時点の情報です。
会社名 | 加山興業株式会社 |
住所 | 豊川本社:愛知県豊川市南千両2丁目67 |
創立 | 昭和36年11月1日 |
代表取締役 | 加山順一郎 |
HP | 加山興業株式会社HP |