約150カ国で事業を展開するフォルクスワーゲングループの日本法人
キラリと光る東三河の企業を紹介！ Vol. 15 フォルクスワーゲングループジャパン株式会社
東三河は農工商バランスのとれた産業構造となっており、製造品出荷額等や農業産出額が全国的にも有数の規模を誇っています。そんな東三河を拠点に活動する魅力的な企業を取材し記事として紹介していきます。
第15弾は、愛知県豊橋市に本社を構えるフォルクスワーゲングループジャパン株式会社です。
グループアフターセールス本部 ディレクターの ハイコ ラツニ様とグループアフターセールス本部 販売企画課 堀 大介様にお話を伺いました。
事業概要を教えてください
主に、日本向けに車両の輸入と販売をしています。日本のお客様のために輸入と販売の間で必要な検査や整備を行っています。また、日本の販売店や購入者向けのサポートもしています。豊橋インポートセンターでは、世界各地の生産拠点から車両が陸揚げされ、テクニカルサービスセンターにて検査を行い、検査に合格した車両を全国の販売店に運びます。
豊橋本社について
1992年に豊橋インポートセンターが完成し、その際に本社を東京都港区から豊橋へ移転しました。現在でもアフターセールス、テクニカルサービス、人事、総務、経理資金、ITなどの機能は主に豊橋にあります。
日本の正規ディーラーで販売されるフォルクスワーゲングループ社の車は全て豊橋本社を経由して販売されています。豊橋インポートセンターでは現在は年間7万台程度を輸入しており、ピークは2014年で約11万台を輸入していました。
豊橋に本社を置く理由は、まず愛知県は日本の中心であり、日本中どこにでも車を出荷させやすいという点です。次に豊橋には三河港があることから、船から降ろすところから効率的に事業ができるのも大きな利点でした。さらに、豊橋は東京と比べてコストが低く、豊橋市の多大なるサポートを受け、広大な土地を取得することができました。
会社の特徴について教えてください
ビジネスの観点からは2つあります。1つは、フォルクスワーゲングループとして非常に豊富なモデルラインナップを有している点であり、たくさんのお客様のニーズに応えることができることです。2つ目は、フォルクスワーゲングループとして全世界に拠点があり、長年ビジネスをしているので、グローバルな総合力があることも特徴です。
次に、働く社員の特徴としては多様なメンバーが在籍している点です。豊橋が地元の人、大都市から来た人、外国人の人など、多様性に富んだ社員が活躍していることが大きな特徴であり、強みとなっております。
東三河の魅力について
東三河は自分らしく生活できることが魅力だと思います。自分は特別なアウトドア趣味はありませんが、自然へのアクセスがいいので、一人で自然の中でリラックスしながら過ごすことが簡単にできます。
外国から豊橋に移住し、ハッピーという人はたくさんいます。日本人もそうかと思いますが大都市が好きという方でなければ山も海も近い豊橋は楽しいでしょう。私の子どもたちは市内の小学校に通いましたが学校や幼稚園にも満足でき、身近で保育園に困っているという人はあまり聞きませんでした。
「自動車」という観点で考えると、東三河は車にやさしく快適に運転できる土地です。東京ではこんなに自由に車でどこかへいけません。車を持つというのは自由を手にするということ。行きたいところへどこでも行けます。豊橋からなら少し行けば一人で落ち着く場所を見つけられます。
私は豊橋インポートセンターの完成時にドイツから豊橋へ来て、それ以来人生の大部分を豊橋で暮らしましたし、これからも豊橋にいる予定です。
豊橋市に住むキッカケ
生まれは東京都、親の転勤で国内外を転々としましたが、中学校から大学を卒業するまでは東京に住んでいました。新卒で入った会社が全国転勤のある会社で、赴任地が岡崎市になって5年住んでいました。
前職も自動車関係の会社で開発を行っていましたが、仕事が忙しく、もう少し落ち着いて仕事をしたいと思い、転職活動をしていたんです。また、「世界のベンチマーク」であるフォルクスワーゲンのGolfはそれまで乗っていたどの車よりも快適で魅力を感じていました。そういったご縁で転職を行い豊橋市へ移住しました。
現在はドライブレコーダーやフロアマットなど車両のアクセサリーやグッズ製品の企画をする部署で働いています。
豊橋市の魅力
豊橋市は道が混むとか行きたいところが遠いとか、立地で不便に感じたことがありません。東京から自然のあるところまで行くには片道2時間はかかりますし、必ず渋滞にはまってしまいますから。
豊橋市は海も山も30〜40分ぐらいで行ける距離にあるのがありがたいなと思います。新城市など車で1時間もすれば自然豊かな場所に行けてドライブも楽しかったです。冬のウィンタースポーツもアクセスが良くて楽しいですね。
妻は豊橋生まれ豊橋育ちで、１歳の子どもがいます。家の購入は「豊橋市歩いて暮らせるまち区域定住促進事業費補助金」で固定資産税の還付を受けることができました。
子供が０歳児のころは子育て支援センターで安心して遊ばせることができましたし、１歳になった今は「こども未来館ここにこ」で親子で遊べるのがありがたいですね。
前の会社だったら育休をとるのは難しかったと思いますが、フォルクスワーゲングループジャパンでは1ヶ月の育休をとることができました。
生活の面では豊橋は東京に比べて支出が少なく、また支出に対して得られるものが多いと感じます。東京で同じ敷地面積で土地を買おうとすると2〜3倍してしまいますし、食材も新鮮で地元のスーパーでは肉も魚もお得でおいしいものが多いですね。
車を維持するコストはありますが、子育てしながらだと車で買い物が完結したり移動時のプライベートな空間が確保されているのは都会にない魅力ですね。
移住希望の方へ
※最後に改めて ハイコ ラツニ様に移住希望の方へコメントをいただきました※
フォルクスワーゲングループジャパン株式会社が選ばれる理由はワークライフバランスが取れていることかと思います。
フレックスタイムの導入、残業時間の短縮、コロナ後も在宅勤務継続していることなどワークライフバランスへの取り組みはたくさんあります。また、ドイツでは一般的なシックリ―ブという通常の年次有給休暇とは別に病気の時には有給で休みが取れる休暇制度も導入しており、このような取り組みが離職率の低さにも繋がってると考えています。
インタビューを通して
今回は、管理職の立場としてラツニ様、移住者の立場として堀様にお話を伺いました。フォルクスワーゲングループはドイツに本社を構え、フォルクスワーゲン以外にも、アウディ・ベントレー・ランボルギーニ・ポルシェ・オートバイのドゥカティ等たくさんのブランドを傘下に持つ世界的な自動車グループです。圧倒的な認知度を持ったフォルクスワーゲングループですが、日本法人の本社が豊橋市に存在していることは知らない方もいるのではないでしょうか。車が好きな方や、フォルクスワーゲングループが好きな方だけでなく、やりがいを感じながらワークライフバランスが取れた職場で働きたい方にはピッタリな会社ではないでしょうか。
※取材日（2023年12月11日）時点の情報です。
| 会社名 | フォルクスワーゲングループジャパン株式会社 |
| 住所 | 〒441-8550 愛知県豊橋市明海町5番地の10 |
| 代表取締役 | マティアス シェーパース |
| HP | フォルクスワーゲングループジャパン株式会社HP |
